鬼嫁をもつ人間の日記 -一生忘れられない出来事-

あなたの人生で「一生忘れられない出来事」はいくつあるでしょうか。

 

私もいくつかありますが、その中でもダントツ記憶に残る

子供の誕生に関連する出来事を紹介させていただこうと思います。

 

今振り返っても子供が生まれる前後は特に凄まじく、

あの日々はどうやって過ごしていたんだろうか。と思うほどです。

 

・我が子が生まれる前日

家で破水した嫁とタクシーで一緒に病院まで付き添い

コロナのため、病院には入ることができず、無事でいてくれよ

という想いを残したまま、入り口で別れました。

 

その足で家に戻りつつ

ふと、明日は自分が半年以上前から主担当で進めてきた

会社の大事なプロジェクト公開と祖父の葬儀があるんだよな。。。と。

どちらも意図せずに重なることになりました。

 

翌日は朝イチにWEBサイトやTwitterなどの各種メディアからの発信を確認した後に

祖父の葬儀へと向かい、葬式が終わり次第、プロジェクトの公開状況を確認しつつ

何かあれば早急にその場で修正・再公開を行う必要があるため

かなりヘビーな1日になることが想定されていました。

 

寝る前に嫁と連絡を取ると、早ければ明日には生まれる

可能性があるとのこと。付き添いも出来なかったため

詳細な状況がわからず、この時はまさか翌日子供が生まれるとは思わず

明日朝早いので夜10時過ぎには床についたと思います。

 

・我が子が生まれた日

朝起きると、嫁からはまだ陣痛がそこまで強くないけど、お腹痛すぎる〜

という連絡あり。まだすぐに生まれるような気配はないとのこと。

心配・気にかかりながらもWEBサイトやTwitter等の発信状況を確認し、

問題なかったため、一安心しつつ、祖父の葬儀に向かいました。

 

・祖父の葬儀

家族のみで執り行う少人数の葬儀でしたが

小さい頃から数えきれないほど一緒に遊んで

本当に長い時間を一緒に過ごした祖父の最期の姿を見て、ショックも受けつつ

感謝の想いで涙がこぼれました。

この時でおそらく正午12時すぎくらいだったはず。

 

無事に葬儀が終わり、家に戻るタクシーの中で

会社PCを開きながら、頭を無理やり仕事モードに切り替えようとしましたが

しばらく文字が入って来ず、外の景色を眺めることとしました。

 

・祖父の葬儀からの帰り道で。。。

葬儀会場は電車とタクシーを乗り継いで1時間半ほどの距離があったため

あとは最寄り駅まで数駅のところで、葬式の時に私用携帯の電源を切っていたことを

思い出し、電源をつけると見知らぬ電話番号から着信がありました。

電話番号を調べると、嫁の入院先の病院からでした。

いち早く折り返そうと、電話番号を入力していると、母親からLINE通話が。

 

通話ボタンを押すと母が聞いたこともない緊張感のある声で

「病院から私のところに電話があり、予定していなかった

 緊急帝王切開の手術の準備をしていて、今すぐに旦那さんの許可が欲しいと。

 だけど、連絡先へ掛けたところ繋がらなかったため、

 お母様に掛けました。と言われた。」と。

 

すぐさま、入院先の病院へ折り返し、状況を確認すると

「何度もいきんでみたものの頭がつっかかってしまって、

 お腹の中の子供の心音が弱まっており、このままだと危険な状態に

 なることも考えられるため緊急で帝王切開手術を行いたいが、

 本人は許可を出せる状況でもないため、ご主人様に連絡しました。

 すぐさま病院へ来てもらえますか?」

このようなことを言われたと記憶しています。

 

この会話をしたあと、すぐさま病院へ向かい待合室で嫁の手術が終わるのを

待つことになりました。

正直電話を切ってからどうやって病院まで行ったのか

全く記憶になく、今もその記憶はないです。

「子供の心音が弱まっており」や「緊急で手術」といった衝撃的なワードが

一気に頭に飛び込んできて、脳がショックに耐えられる許容量を

一瞬で超えたのだと思います。

 

・入院先の病院にて

このあたりから時間感覚がなくなっていましたが、

嫁の手術が始まったのが15時過ぎだったと思うため、

それくらいに病院に着いたんだと思います。

 

気づくと、横に手術の担当医師と看護師の姿があり

嫁・子供の様子を事細かに説明いただきました。

 

嫁は全身麻酔なので、夕方ごろまで目が覚めないが無事手術は成功。

子供は無事生まれているが、まだ泣いていない。

(心の声→泣いていない?生まれたけど、元気じゃないってことなのかな。。。)

 

少し頭が引っかかっていた時間が長かったため、回復に時間がかかるため

今日はまだ会えないかもしれないと。

 

心がズーンと重くなるとともに、様々な書類に関する説明が

その場で一気に行われました。

そこで分かったのは通常手術を行う際には、本人の意思を確認してから行うが

今回は命に関わる緊急手術だったということです。

 

私は心の底から担当医師や看護士、手術に関わったスタッフの方々に

「本当にありがとうございました!」とお伝えしました。

ここまで医師や看護師が頼もしく、眩しく見えた日はないでしょう。

 

そして、私は嫁の意識が戻る&子供が回復するまで、小一時間ほど

病院の中で書類の手続きを行い、気づくと17時を過ぎていたと思います。

その書類の中で、パジャマの貸し出しに関する内容があり、これはサインしないとどうなるんですか?

と聞くと、奥さまがすっぽんぽんで何日間か病院内で過ごさねばならない状況です。との回答だったので、あわててサインしました。

 

すると、先ほど書類の説明をしてくださっていた看護士の方から

短い時間であれば子供と対面ができるかもしれないという知らせが。

 

疲れ切っていたカラダに元気がみなぎってくるのを感じ、

その時が来るのを待ちました。

 

すると、空気調整の装置に入った我が子の姿が・・・!!!

目に入った瞬間、生きててくれて良かった!ありがとう。と

面会自体は数分でしたが、涙が止まりませんでした。

 

そしてそれまでほとんど子供に興味の無かった自分が

とにかく、めちゃくちゃ可愛い!!

自分の命以上に大事なものができた気がしました。

 

それから1時間ほど経つと、嫁も麻酔から目覚めたと知らせが入り

本当に安心し、19時過ぎに病院を後にして、家に帰りました。

 

仕事のプロジェクトは大きな問題なく、無事公開完了し

この日は終わりましたとさ。。。

 

・それから

コロナということもあり、時間が区切られた中での我が子への面会でしたが

初めて泣いた時、生理的微笑でニヤッと笑ってくれた時、初めてミルクを飲んだ時

初めて抱いた時のズッシリとした重さ、初めてギュッと手を握ってくれた時、

その全てが自分にとって一生忘れられない出来事になりました。

 

嫁本当におつかれさま!

 

間違いなく、一生忘れられない出来事でしょう。

皆さんもぜひ一生忘れられない出来事があればコメント欄で教えてください!

 

それでは、また!